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初代プリキュアを見直そう。強すぎる二人、二人は魔法少女?

最近、『二人はプリキュア』をみています。

 

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現在、ニチアサでやっている『hugっとプリキュア』の原点にあたるもので

初代プリキュアに当たります。

 

現在のプリキュアのテーマは、なんでもできる!なんでもなれる!輝く未来を抱きしめて、です。

 

初代はプリキュアは二人しかいませんでした。それに、美墨なぎさと、雪城ほのかは性格もやりたいことも全然違い、プリキュアという共通点がなければ親友になることもなかったでしょう。

 

放送されたのは2004年。それから14年の月日を経て、プリキュアの人数は増えて、赤ちゃんのお世話というテーマまで盛り込まれました。敵はただの悪役で、プリキュアを盛り上げるものでしかありません。戦いも、肉弾戦のような激しいものは少なく、フラワーシュートのような長距離技が多く用いられています。敵もやられて浄化するみたいな感じになっています。悪が善に転化します。トゲパワーはいらいらした気持ちからできていて、それがプリキュアのちからでいらいらが治り、浄化されるみたいな形で負けるのです。

 

初代は、戦いは肉弾戦です。勝つか負けるかで、負けて浄化されるなんてことはありません。負けは負け、激しい攻防があります。まさに、魔法少女リリカルなのはと同じ武闘系。魔法少女リリカルなのはが、テレビデビューしたのも、同じ年、2004年です。

 

以前の少女、戦闘ものと言えば、セーラームーン。こちらは、タキーシード仮面が助けにきます。必殺技も、ムーン・ティアラ・アクションという単純なもの。少女的な乙女チックな世界観です。男性的な肉弾戦という要素はありません。

 

それが、ふたりはプリキュアでは、男性顔負けの肉弾戦、パンチやキックで戦います。とても強いです。魂はソウルジェムに変化させたのさ、肉体は後付けのハードウエアに過ぎないのさ、生身の体のまま戦えなんてお願いできないよ、というキュウべえの声が聞こえてきそうです。それくらい強いです。

 

そういう闇設定を考えずにみれば、本当に女子の肉弾戦の戦いです。それは同じ年のなのはも同じ。これは男女平等なのでしょうか?まどマギを知った後では、闇設定が気になるところですが。

 

適役も簡単には引き下がりません。まじでプリキュアを潰しにきます。トゲパワーみたいな、命令されたからなんてものではありません。本気でプリズムストーンを取り返しに襲ってきます。

 

それ以降、プリキュアは、格闘技路線から、女の子チックな路線に軟化していきます。

お友達、なりたいものになれる、育児、女の子の夢を応援するストーリーになっていきます。

 

その原点になっているのが、ふたりはプリキュアです。女の子だけの格闘技路線。それはそれは格好いいです。

 

今、プリキュアがあらゆる女の子の夢を取り込もうとして、肉弾戦から軟化してきている状況から、原点はどういうものだったのか、ということを振り返ってみるのはいいことでしょう。『リリカルなのは』、みたいな肉弾戦の戦いがプリキュアの原点だったのです。男の子と同じ、それ以上に女の子もやれる。という女性の男社会への挑戦といった態度がその裏に伺えます。男社会対女。今となっては古臭いフェミニズムですが、2004頃はこんな時代だったのですね。それがフェミニズムの進化とともに、プリキュアも変わってきます。男社会に対する挑戦ではなくて、いかに自分らしくあるかということが問われます。ただの自分探しではなく、社会の中での自分探し。看護師やお花屋さんといった職業で実現する自分探し。今まではそれが女の子らしいからという社会規範の中で女の子向けの職業、女の子向けの夢として設定されていたものを、本当にやりたいこと、自分の夢として再取得されていきます。

 

女の社会への戦いは、より柔軟に、より女らしく、真っ向勝負ではなく、個性を生かした、戦略的な勝負へと変化していきます。

 

プリキュアは、そういう最前線に位置しているのです。

フェミニズムの最先端を知ることができるアニメとして

みることができることは面白いとおもいませんか?

 

そういう意味で、プリキュアの変遷を研究してみることは

意義深いと感じます。

 

プリキュアをもう少し研究してみるつもりです。

 

あなたも、プリキュアを研究してみませんか?

以外にも奥深いアニメですよ。

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では、また。