懐かしい昭和の時代を思い出させる四畳半神話体系、大学を出た後、私は人生の選択を誤りました。
今日のおすすめアニメは、夜明け告げるルーのうたでおなじみの湯浅政明の
作品、四畳半神話体系。
京都大学の大学生の主人公が、いろいろなサークルを渡り歩く話ですが、それぞれのサークルの話が並行世界の話になっています。
最後には主人公が並行世界を横断することになります。
目次
この主人公の大学生生活が、本当に昭和っぽい。
いかにも昭和60年代の大学生生活といっても間違い無いでしょう。
4畳半一間の、飾りも何もない、本しか置いていないような部屋で
暮らしている大学生。
スマホもPCもない、SNSもない、今では信じられないような世界に
生きているけれど、その日常は、信じられないような個性的な人物に
囲まれて、非常ににぎやかなのです。まるで、毎日がお祭りのよう。
これは、同じ湯浅作品『夜は短し、歩けよ乙女』にも共通しています。
私もこれに近いことを体験しています。携帯もPCもなかったから、友達の家に入り浸り、昼から、授業にも行かずに、飲んでいました。酔っ払って、バカなこともしました。
そういう懐かしい頃を思い出させてくれるアニメです。
それから数十年の月日が流れて、全ては変わってしまいました。
あれほど、刺激にあふれていた日常が、今は苦痛でしかありません。
夢の話
原因は、私が、自分の夢を諦めたことでしょうね。安定した職業につき、平凡に生きる。自分の夢を諦めたら、どうなるか、その結果がこれです。与えられた環境で、生き生きと生きられる人間はいいのです。置かれた場所で咲きなさい、そうできる人間はいいのです。私のような人間は、生きる動機が失われると、毎日が、ただの時間つぶしでしかありません。はやく、死の到来を願うばかりです。
人生のなかで楽しみを見つける。そんな余興で人生の退屈はまぎれません。楽しみは本来、努力や苦痛とペアのものです。とってつけたようなうすっぺらなものではありません。
長く生きて、いろいろな人を見てきました。70近い教授は、自分の人生を18の時に決めています。30代の馬のトレーナーも18ぐらいの時に人生を決めています。
18の時に決めた人生が、70近くになっても実りをもたらしてくれるのです。
私は、それをあっさり捨ててしまいました。罰が当たったのです。本来はどんなにリスクを侵しても、夢を取るべきでした。うまくいく行かないにかかわらず。ゴミでも捨てるように、あっさり捨てるべきではありませんでした。
なんにもない人生は、死ぬまでの時間つぶしです。
最近、新たな罠にかかってしまいました。それで、うつになり、死にたくなるほどくるしんでいます。懲りないものですね。やはり、私は馬鹿なのでしょう。
仕事を辞めて、自由になって、また、ゼロから考え直してみます。もう、遅すぎますが、まだ、間に合わないわけでもないでしょう。誰かによりかかって生きる人生はやめることにします。自分のことだけ考えて、自分を中心に、人生を組み立ててみたいものです。安定した職業や会社に寄りかかって生きるのではなく、自立する。
夢を追いかけて、その職業についた人は、帰属はしていますが、寄りかかってはいません。自立しています。私は、今までずっとよりかかって生きてきました。また、よりかかってしまいました。学ばないですね。本当に愚か者です。
またやりなおしです。
そんな気分になるのは、この『四畳半神話体系』をみて、夢を抱いていた大学生時代を思い出したからでしょう。
今、削られて消耗しているそこのあなた、この作品をみて、自分が輝いていた頃を思い出してみませんか?
『夜は短し、恋せよ乙女』
もおすすめです。
では、また。